熱を集めることができるヒートポンプとは?
通常、熱は高温部から低温部へと移動するという性質がありますが、この性質に逆らって低温部から高温部へと移動させる装置をヒートポンプと言います。熱をくみ上げるような仕組みとなっていることからヒートポンプと呼ばれています。
気体は圧縮すると温度が上昇し、膨張させると温度が下がるという性質があるのですが、この性質を利用したのがヒートポンプです。冷媒と呼ばれる物質を、圧縮させたり膨張させたりさせながら循環させることで熱の移動を行っています。
冷媒には、フルオロカーボン類やアンモニアなどの流体や、臭化リチウムなどの水溶液が用いられますが、ヒートポンプはガスや石油などを燃焼させる方法よりもCO2の排出量が抑えられるので、環境に優しい装置として注目を集めています。